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eo光/5・10ギガコースは利用機器が高速通信に未対応でも速度は上がるのか?

※この記事は2023年4月に更新しており最新情報を反映しています※

「利用するスマホやパソコン、ゲーム機が5ギガ、10ギガの高速通信に対応していない場合でも、eo光の5ギガ・10ギガコースに加入するメリットはあるのかな?」

5ギガ・10ギガの高速回線についてネット検索していると、「端末が高速回線に対応していないといけない」なんて記述を見ることがあって、疑問を感じますよね。

通信業界で働き、ネット回線系に精通しているプロの私が、以下の2点を解説します!

この記事で分かる結論

コースを5ギガコース以上にしても、PCやスマホで1Gbps以上の速度が出ることはほとんどない

利用機器が5Gbps・10Gbpsに対応していない場合でも、1ギガコースの時より5ギガ・10ギガコースの方が高速で通信ができる

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【eo光】5ギガ・10ギガコースとは?

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eo光の5ギガコース・10ギガコースとは、関西電力のグループ会社である株式会社オプテージが提供している超光速の光回線通信サービスです。

【プロが簡単解説】光回線って?

光回線とは、簡単に言えば「”Wi-Fi”が利用できて、通信制限を気にすることなく高速で安定したインターネット接続ができるようになる通信回線」のことです。

光回線を導入すると、ルーターと端末を有線で直接接続する「有線接続」と、Wi-Fiが利用できる「無線接続」の両方が利用できます。

一般的な光回線のメリット
  • 途切れにくくて安定したインターネット接続ができる
  • 通信速度が高速で快適
  • 光電話が利用できる
  • アンテナなしでテレビ放送を見ることができる
一般的な光回線のデメリット
  • 月額料金が発生する(一般的に月額5,000円程度)
  • 回線の導入に引き込み工事が必要な場合がある
  • 一度導入してしまうと、2年間程度の最低利用期間が設けられることが多い

参考:nifty光『光回線とは?イラスト付で初心者にもわかりやすく解説!
(2022年6月1日閲覧)

eo光は1ギガコース、5ギガコース、10ギガコースの3種類のコースを提供しており、それぞれ最大通信速度が理論上1Gbps、5Gbps、10Gbpsとなっています。

インターネット通信の速度を表す”bps”とは?

bpsとは「bit(ビット) per(~あたり) second(秒)」の略です。
例えば8bpsであれば、「1秒間に8bit(ビット)のデータを送れる」ことを表します。「bit(ビット)」とはデータの量を表す単位です。

1M=1,000,000、1G=1,000,000,000なので、

例えば
320Mbpsであれば、「1秒間に、320,000,000 bitのデータを送れる」、
1Gbpsは「1秒間に、1,000,000,000 bitのデータを送れる」ということを表します。

光回線の主流は1ギガコースで、これは「最大通信速度1Gbps」という意味ですが、実際にパソコンやスマホで速度測定を行うと、
1Gbpsという速度が出ることはありません。

数ある光回線事業者の中でも、5ギガコース以上の高速回線サービスを提供している事業者は非常に少ないです。
さらにその中でもeo光の5ギガ・10ギガコースは値段・品質ともに優れた回線サービスとなっています。

>>eo光の5ギガ・10ギガコースについてもっと詳しくみる
➡︎【注意】eo光5ギガ/10ギガコースの評判や料金,3つの注意点をまとめて解説!

>>eo光の各コースの選び方について知りたい方はこちら
eo光1ギガ/5ギガ/10ギガコースの違いは?特徴やおすすめをプロが解説

 

5ギガコース以上にしても、1Gbps以上の速度が出ることはほとんどない

eo光の1ギガコースの最大通信速度は理論上1Gbps(1000Mbps)なのに対し、
5ギガコースは5Gbps(5000Mbps)、
10ギガコースは10Gbps(10000Mbps)です。

そのため、5ギガ・10ギガコースにしたら1Gbps以上の速度が出るのかな?と期待してしまう方もいるかもしれませんが、
(よっぽど機械にお金をかけている方でない限り)5ギガ・10ギガコースにたからといって1Gbps以上の速度が出ることはまずありません。

5ギガ・10ギガコースにしても1Gbps以上の速度は出ない理由

  1. あらゆる要素がボトルネックとなり、速度が阻害される
  2. 無線接続の場合、通信が不安定になり速度は大きく低下する
  3. 優先接続の場合、そもそも1Gbpsよりも速い速度に対応している端末がほとんどない

上記3つの理由から、普通の人が普通に5ギガ・10ギガコースにしても、最終的に1Gbps以上の速度が出ることはまずありません。

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

①あらゆる要素がボトルネックとなり、速度が阻害される

1ギガコースの1Gbps、5ギガコースの5Gbps、10ギガコースの10Gbpsはあくまで「理論上の最大通信速度」です。

実際に通信を行う際は、あらゆる要素がボトルネック(=通信の速度を阻害するポイント)となり、速度は大きく低下していきます。

通信を行う際のボトルネックには以下のようなものがあります。

通信を行う際のボトルネック

・ユーザー数の多さ(光回線は複数の利用者で共有している)
・同時に接続する機器の台数
・機器の性能(ルーターの処理能力、LANケーブルの規格、PC・スマホの性能)

光回線は複数の利用者で共有しているので、ユーザー数が増えればその分回線が混雑し速度は低下します。

また、通信を行う回線容量も決まっていますので、各家庭内で同時にインターネットを利用する機器の台数が増えれば、その分速度は低下します。

通信を行うにはeo光側の持つ設備だけでなく、私たちの持つルーターやLANケーブル、利用する端末の性能・相性によって、速度はどんどん低下していきます。

以上のように様々な要素がボトルネックとなり、「理論上は最大10Gbpsが出る」光回線であっても、最終的には数百Mbps程度しか出ていないというのはある意味当たり前のことなのです。

参考:NURO Biz 光インターネットが遅い原因とは? (2022年6月1日閲覧)
日経xTECH 光アクセス回線なのに遅いのはなぜ?意外に知られていない2つの原因(2022年6月1日閲覧)

②無線接続の場合、通信が不安定になり速度は大きく低下する

インターネット回線を利用した通信には、Wi-Fiなどに接続して通信を行う「無線接続」と、
PCやゲーム機とルーターをLANケーブルで直接つないで通信を行う「有線接続」の2種類があります。

無線接続の場合、有線接続と比較すると速度は大きく低下します。

なぜなら、無線接続は有線接続と違い、あくまで”電波”を使って通信をするからです。
電波なので障害物によって電波が遮られたり、他の電波の干渉を受けて通信が不安定になりやすいのです。
(参考:iTSCOM 有線と無線とどっちがいい?光回線のメリット・デメリットや使い分けを解説!

このような理由から、より高速で通信を行いたい場合は、無線で接続するよりも有線接続の方がより高速の通信が期待できます。

③有線接続の場合、そもそも1Gbpsより速い速度に対応している端末がほとんどない

先程、②で無線接続よりも優先接続の方がより高速の通信が可能であると述べました。

しかし、光回線を5ギガ・10ギガコースにした上で、①で紹介したボトルネックを極限まで解消し、有線で接続したとしても、多くの場合1Gbpsを超える速度が出ることはありません。

その理由は、そもそも最終的に利用するPCやゲーム機といった端末が1Gbps以上に対応していないことが多いためです。

例えば、SwitchやPS5といった最新のゲーム機でも、有線接続での最大通信速度は1Gbpsとなっています。

また、2022年9時点で発売されているPCでも、我々が普通に使うようなスペックのPCやAppleのMacboook、iMacも有線接続での最大通信速度は1Gbpsとなっています。

規格策定から長い時間が経過しているが、10GBASE-T対応機器の価格がなかなか下がらず、一般的な家庭やオフィスでの通信用途は広く普及しているGbEの1Gbpsで十分なことから、通信関連の業務用途以外ではあまり使われていない。
IT用語辞典 e-Words 10GBASE-T
https://e-words.jp/w/10GBASE-T.html)より引用

上記引用文でも述べられているように、1Gbps以上の速度が出るもの(専門用語で10GBASE-T)は、普通のご家庭にはなかなかないようですね。

 

1ギガ・5ギガ・10ギガコースの実際の速度

以下は、筆者が標準的なノートPC、スマホを使って1ギガ・5ギガ・10ギガコースそれぞれで接続して出た速度の一覧です。
パソコンの性能上、1Gbpsは出ない仕様となっています。

使用PC…13インチMacBook Pro M1チップ(1G対応、10G非対応)
使用スマホ…iPhoneX
使用ルーター…eo光多機能ルーター

コース 有線接続(1G対応) 無線接続(5GHz) 無線接続(2.4GHz)
標準PC 1ギガコース 750Mbps 154Mbps 40Mbps
5ギガコース 920Mbps 270Mbps 74Mbps
10ギガコース 940Mbps 341Mbps 81Mbps
スマホ 1ギガコース   ー 172Mbps 59Mbps
5ギガコース   ー 271Mbps 81Mbps
10ギガコース   ー 558Mbps 85Mbps

通信の性質上、全く同じ環境を作ることは不可能ですので、あくまで「大体の目安イメージ」としてご参考ください。

今回使用したPCは1Gbpsまでの速度にしか対応していないPCでしたが、1ギガコースから5ギガコース、10ギガコースに変更することで明らかに速度が向上しています。

今回は同時に接続した台数が1台だけですので大きな差にはなっていません。

しかし、実際に各ご家庭でご利用するように、複数台同時にWi-Fiに接続するような環境だったら、1ギガコースから5ギガコース、10ギガコースにすることによる速度の向上はより大きくなるでしょう。

>>eo光の5ギガ・10ギガコースについてもっと詳しくみる
➡︎【注意】eo光5ギガ/10ギガコースの評判や料金,3つの注意点をまとめて解説!

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eo光1ギガ/5ギガ/10ギガコースの違いは?特徴やおすすめをプロが解説

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【eo光】利用する機器が5ギガ・10ギガに対応していなくても速度は向上する

本記事でも述べてきたように、インターネット回線を5ギガ・10ギガコースにしたとしても、実際に利用するスマホやPCといった端末で1Gbps以上の速度が出ることはほとんどありません。

それでも、利用機器が5ギガ・10ギガに対応していない場合でも、eo光なら1ギガコースより5ギガ・10ギガコースの方が高速で通信をすることができます。

eo光なら1ギガコースよりも5ギガ・10ギガコースの方が高速で通信ができる理由

  1. eo光多機能ルーターまでの回線速度そのものが超高速
  2. eo光だと、最新超高スペックなルーター、開戦終端装置(ONU)が利用できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

速度が向上する理由その1.eo光多機能ルーターまでの回線速度そのものが超高速

eo光の5ギガ・10ギガコースなら1ギガコースよりも高速で通信ができる理由の一つ目は、事業者側の設備から各家庭のルーターに至るまでの回線速度そのものが速いからです。

eo光を提供している株式会社オプテージは、自社で独自の光ファイバー通信インフラを持っています。

関西圏で、独自の光ファイバー通信インフラを持っているのは、実はオプテージとNTTだけです。
(他の楽天ひかりやドコモ光などはNTTの光回線を借りています。nuro光も、自社で設備を持っておらずNTTの使っていない設備を借りています。)

eo光は独自で通信インフラを持っている上にプロバイダーも一体型ですので、混雑に強く回線速度が速い傾向にあります。

加えて、5ギガ・10ギガコースであれば、オプテージの設備からeo光多機能ルーターに至るまでの回線速度そのものが1ギガコースよりも速いため、端末の通信速度も向上します。

参考:eo光公式サイト「安定の通信品質

速度が向上する理由その2.最高スペックのeo光多機能ルーターや回線終端装置が利用できる

eo光の5ギガ・10ギガコースなら1ギガコースよりも高速で通信ができる理由の二つ目は、最新スペックのeo光多機能ルーターや回線終端装置(ONU)が利用できるからです。

eo光の5ギガ・10ギガ申し込み時に使えるルーターや回線終端装置(ONU)は、1ギガ申し込み時に使えるものよりも処理能力・安定性がより優れた機器となっています。

特にルーターに関しては、
1ギガコース申し込み時に使えるルーター(1ギガルーター)の価格は1万円程度なのに対し、
5ギガ・10ギガコース申し込み時に使えるルーター(10ギガルーター)は3万円程度と、価格面も大きな違いがあります。

にもかかわらず、1ギガルーターと10ギガルーターのレンタル料金は変わらず、どちらも月額たったの105円(税込)でレンタルできます。

市販のルータで同スペックのものを買おうとしたら3万円程度するルーターが、たったの105円でレンタルできるのですからお得度が段違いですね。

なお、回線終端装置は無料で利用することができます。

このように、5ギガ・10ギガコースだと最高スペックのルーター、回線終端装置が利用できるので、1ギガコースよりも大幅な速度向上が見込めます。

eo光の1ギガルーターと10ギガルーターの違いをもっと詳しく見る

1ギガコース申し込み時にレンタルできる「1ギガルーター」と、5ギガ・10ギガコース申し込み時にレンタルできる「10ギガルーター」の違いをまとめたものになります。

1ギガルーター 10ギガルーター
名称 eo光多機能ルーター
(eoRT-1000
eo光多機能ルーター
(eoRT-150)
価格 約1万円 約3万円
レンタル料金 月額105円(税込) 月額105円(税込)
レンタル条件 eo光1ギガコース
お申し込み
eo光5ギガコース
もしくは10ギガコース
お申し込み
無線規格 Wi-Fi5
(IEEE802.11ac)
Wi-Fi6
(IEEE802.11ax)
無線最大通信速度 1.3Gbps 2.4Gbps
アンテナ数 3✖︎3 4✖︎4
有線LANインターフェース 1000BASE-T対応 10GBASE-T対応
有線最大通信速度 1Gbps 10Gbps

参考:【eo光公式サイト】1ギガルーターの詳細(2022年6月1日閲覧)
【eo光公式サイト】10ギガルーターの詳細 (2022年6月1日閲覧)

さらに5ギガ・10ギガコースは、メッシュWi-Fiとの相性も抜群です。
メッシュWi-Fiと組み合わせることで、家中どこでも安定してWi-Fiに接続でき、お風呂や寝室などで映画などを楽しむことができます!

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まとめ

  • 5ギガ・10ギガコースにしたとしても、スマホやPCで1Gbps以上出ることはなく、数百Mbpsが普通。
  • 利用機器が高速通信に対応していなくても、eo光なら1ギガコースより5ギガ・10ギガコースの方が高速で通信をすることができる
  • eo光の5ギガ・10ギガコースなら、企業側の通信設備から各家庭のルーターまでの回線速度そのものが高速
  • eo光の5ギガ・10ギガコースなら、最高スペックのルーターや回線終端装置が利用でき、速度が向上する

eo光の5ギガ・10ギガコースは1ギガコースよりも若干値段は高くなりますが、それ以上に間違いなく価値のあるコースです。
安心してeo光の5ギガ・10ギガコースを検討してください。

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そらまめ先生
音楽バンド”ヨルシカ”が大好きな社畜。とある通信会社で営業部隊の管理を任されている。光回線のサービスだけでなく光回線の設備やPPPoEとIPoE、IPv6など技術的な知識も豊富。記事監修・校正の依頼はTwitterのDMまでお気軽にどうぞ。