※この記事は2023年1月に更新しており最新情報を反映しています※
注意したほうがいいことってあるのかな
メッシュWi-Fiを使えば家中どこでも快適にWi-Fiを楽しむことができます。
しかし、買う前に知っておかないと期待外れなものになったり損をすることがあります。
そこで今回は、通信業界で働くネット回線系のプロが、以下の点について分かりやすく解説します!
- メッシュWi-Fiのメリットデメリット
- 中継機との違い
- おすすめする人しない人
- 買う前に知っておきたい注意点3つ
この記事を読めば、損をせずにメッシュWi-Fiを使うことができ、もうWi-Fiの通信で悩むことがなくなります。
先にタイトルの結論をお伝えしておきます。
- メッシュWi-Fiの製品は統一しなければならない
- 本来は速度を向上させるものではない
- インターネット回線がホームルーターやCATV回線だと損をする可能性が高い
メッシュWi-Fiを上手に使えば、Wi-Fiが届きにくかった2階でも動画やゲームを楽しめるようになり、在宅勤務やオンライン授業も安心して行うことができます。
メッシュWi-Fiで快適なおうち時間を過ごせるようにしましょう。
>>オススメのメッシュWi-Fiについてはこちらで紹介しています
【2022】本当におすすめのメッシュWi-Fiを厳選して3つ紹介!
メッシュWi-Fiとは?メッシュWi-Fiのメリット
メッシュWi-Fiという商品がどんなものかイメージしやすいように、以下にAmazonのメッシュWi-Fi評価ランキング1位と2位のリンクを貼っておりますので、ご参考までにどうぞ。
- 1位:TP-LINK Deco X20 20,800円
- 2位:TP-LINK Deco M5 V2.0 21,200円
おうちにメッシュWi-Fiがあることで、以下のようなメリットがあります。
- 家中の隅々まで快適に安定してWi-Fiに接続できる
➡︎3階建ての寝室などWi-Fiが届きにくかった場所でも映画やゲームが楽しめる! - 家族みんなで同時にWi-Fiに接続しても速度が低下しにくい
➡︎オンライン授業や在宅勤務が重なっても安心! - メッシュテクノロジーによりWi-Fi環境が自動で最適化
➡︎家中を移動してもWi-Fiが途切れず、常に安定してWi-Fiに接続できる!
それぞれ解説していきます。
①家中の隅々まで快適に安定してWi-Fiに接続できる
これはなぜかというと、メッシュWi-Fiは電波を網目状に送受信し合い、大きなWi-Fi(無線LAN)ネットワークを構築するからです。
メッシュWi-Fiは基本的に2台以上使います。
1台は「メインルーター」としてモデムに接続します。もう一台は「サテライトルーター」として、2階など少し離れた場所に設置します。
こうして設置した「メインルーター」と「サテライトルーター」同士が、お互いに電波を送受信し合い、密で絡み合ったネットワークを構築します。
このようにして構築されたネットワークは、どこか1つの通信経路に障害があっても、いろんな迂回ルートで通信を行うので、障害物の影響を受けにくくなります。
そのため非常に安定して途切れにくいだけでなく、通常のルーターよりもWi-Fiが届く範囲が広くなっています。
そのため、家中隅々までWi-Fiが行き渡るようになり、かつ安定してWi-Fiに接続できるようになるのです。
②家族みんなで同時にWi-Fiに接続しても速度が低下しにくい
というのも、メッシュWi-Fiはそもそも同時接続によるトラフィック処理性能が高いだけでなく、2台以上のルーターを使用しているので負荷が分散されるからです。
メッシュWi-Fiはルーターとして2台以上使用し、「メインルーター」と「サテライトルーター」に分かれます。
そしてこの「サテライトルーター」も、「メインルーター」と同じ働きをします。
そのため、Wi-Fiの接続先が分散され、それぞれのルーターにかかる負荷が分散され通信が安定します。
※メッシュWi-Fiの性能を図るための実験であり、eoが推奨する接続方法ではないようです。あくまで参考程度にご覧ください。
※使用しているメッシュWi-FiはeoでレンタルできるメッシュWi-Fiです。
③”メッシュテクノロジー”によりWi-Fi環境が自動で最適化
メッシュWi-Fiには、”メッシュテクノロジー”によりメッシュWi-Fiの機器同士が連携することで常に一番良い電波に自動的に切り替わりる機能があります。
従来の中継機だと、家の中を移動すると最適な電波にうまく切り替わらず、突然Wi-Fiが遅くなるという現象が起きていました。
従来の中継機は電波がうまく切り替わらずに毎回Wi-Fiをつなぎ直す羽目になっていたのに対し、メッシュWi-Fiは自動で常に最適なWi-Fiを拾ってくれます。
出典:eoメッシュWi-Fiレンタルサービスオプションより
メッシュWi-Fiは常に最適なWi-Fiを拾ってくれるおかげで、家中を移動してもWi-Fiを繋ぎ直す必要がなくなりました。
メッシュWi-Fiのデメリット
メッシュWi-Fiは一般的なルーターや中継機よりも高いから、値段に見合う価値を感じるかどうかだね!
- 一般的なルーターや中継機よりも値段が高い
- コンパクトな家だとWi-Fiの範囲を広げても意味がない
それぞれ解説していきます。
一般的なルーターや中継機よりも値段が高い
メッシュWi-Fiは高機能な製品なだけあって、一般的なルーターや中継機よりも値段が高い傾向にあります。
メッシュWi-Fiは安価なものだと1万円程度、高価なものだと4万円以上します。
安価なメッシュWi-FiだとそれだけWi-Fiの届く範囲が狭かったり、通信速度が遅かったりしますので、目安としては2万円前後のメッシュWi-Fiが最もおすすめとなっています。
でも、おうちのWi-Fi環境が安定して、家族みんなに喜ばれることを考えたら十分検討できる値段なんじゃないかな!
コンパクトな家だとあまり意味がない
メッシュWi-Fiを使用することで、おうちのWi-Fiが届く範囲を広げてくれます。
そのため、1ルームマンションなどコンパクトな家に住んでいる人だと、メッシュWi-Fiのメリットをあまり活かすことはできません。
というのも、メッシュWi-FiはWi-Fiの範囲を広げてくれるだけでなく、端末の同時接続にも非常に強いという特徴を持っているからです。
具体的な目安としては、6台以上Wi-Fiに接続するような人はメッシュWi-Fiがおすすめです。
メッシュWi-Fiと似た機器”中継機”とは?
メッシュWi-Fiに似た機器として、中継機というものがあります。
中継機とは、ルーターの飛ばしているWi-Fi電波をキャッチし、特定の方向へ再発信することでWi-Fiの届く範囲を広げてくれる機器のことです。
中継機のメリット
- 比較的安価でWi-Fiに接続できる範囲を広げてくれる
中継機のデメリット
- ルーター、中継機から離れるにつれて電波は弱くなる
- 通信負荷がルーターに集中するため、Wi-Fiに接続する端末が増えると速度が低下する
- 2.4GHzと5GHzの切り替えがうまくできず、「Wi-Fiが繋がっているのに全然通信ができない」という現象が起こりやすい
参照:BUFFALO公式サイト 今のWi-Fiエリアを中継して拡げる!中継機特集『https://www.buffalo.jp/topics/utilize/detail/extender-about.html』
中継機とメッシュWi-Fiの違い
中継機 | メッシュWi-Fi | |
値段 | ○
安い(4,000円程度) |
×
高い(20,000円程度) |
Wi-Fi接続範囲 | ×
狭い(特定の方向のみ) |
○
広い |
同時接続台数 | ×
少ない |
○
多い |
速度 | ×
同時に接続する端末が増えれば、その分速度も低下する |
○
同時に接続する端末が増えても、速度はほとんど低下しない |
安定性 | ×
不安定 |
○
安定 |
複数の中継 | ×
数珠繋ぎしにくい |
○
数珠繋ぎにも対応 |
2.4GHzと5GHzの切り替え | ×
切り替えがうまくいかず、手動で切り替える必要がある |
○
最適な周波数帯に自動で切り替わる |
全体的にメッシュWi-Fiの性能が中継機を上回っています。
また、製品によっても異なりますが、中継機の最大通信速度はメッシュWi-Fiよりも遅いことが多いです。
以上のような中継機とメッシュWi-Fiの違いから、中継機よりもメッシュWi-Fiをオススメする人はこんな人です。
- 動画を快適に見たいので、通信速度がある程度欲しい人
- 在宅勤務やオンライン授業があるので、安定してWi-Fiに接続していたい人
- 1階だけでなく2階もWi-Fiが届くようにしたい人
- 特定の箇所だけじゃなく、リビングや寝室など複数の場所でWi-Fiを使う人
上記のような人は中継機だとストレスを感じる可能性がありますので、メッシュWi-Fiを選ぶようにしましょう。
>>オススメのメッシュWi-Fiについてはこちらで紹介しています
【2022】本当におすすめのメッシュWi-Fiを厳選して3つ紹介!
メッシュWi-Fiはこんな人におすすめ!
メッシュWi-Fiはその特徴から、以下のような人にオススメできる機器となっています。
- 家族で住んでいて、複数人でWi-Fiを使いたい人
- Wi-Fiに接続する機器を多く持っている人
- 在宅勤務やオンライン授業など、安定してWi-Fiに接続する必要がある人
- トイレやお風呂など、Wi-Fiが届きにくい場所がある人
- 電波が遮断されやすい鉄筋の住宅に住んでいる人
基本的に、複数の端末で接続した状態でも快適に使いたい場合や、Wi-Fiルーターから離れた場所でも安定して使いたいという人におすすめです。
また、メッシュWi-Fiを使用することでWi-Fiの接続が安定するようになります。
そのため、在宅勤務やオンライン授業など、絶対にWi-Fiに接続する必要のある人にもおすすめです。
メッシュWi-Fiをおすすめしないのはこんな人
逆に以下のような人にはメッシュWi-Fiはおすすめしません。
- ワンルームなど比較的コンパクトな家にお住まいの方
- 有線LAN接続がメインの方(Wi-Fiそのものをあまり使わない方)
- おうちのインターネット回線が光回線ではない人
メッシュWi-Fiは家中どこでもWi-Fiが快適に使えるようにするためのものですので、コンパクトな家に住んでいる人やそもそもWi-Fi接続を使わない方にはおすすめできません。
また、おうちのインターネット回線が光回線ではない人はメッシュWi-Fiをおすすめしません。
具体的には、おうちのインターネット回線がホームルーターやCATV回線の人は、メッシュWi-Fiをおすすめしません。
詳しくはこの記事のもう少し下の注意点③で解説しています。
買う前に知りたい!メッシュWi-Fiの注意点3つ
Wi-Fiの電波を広げて快適にしてくれるメッシュWi-Fiですが、注意点もあります。
- メッシュWi-Fiの製品は統一しなければならない
- 本来は速度を向上させるものではない
- インターネット回線がホームルーターやCATV回線だと損をする可能性が高い
1つずつ確認していきましょう。
①メッシュWi-Fiの製品は統一しなければならない
メッシュWi-Fiは2台以上使用するのが一般的ですが、これらは製品を統一して使用する必要があります。
1台目がAというメッシュWi-Fi、2台目がBというメッシュWi-Fi、というように、違う製品を混同して使うことはできません。
そのため、すでにメッシュWi-Fiを持っていて、もう一台メッシュWi-Fiが欲しい!という場合は同じものを買い揃えるか、全て買い換える必要があります。
②本来は速度を向上させるものではない
メッシュWi-Fiは、もともと”メッシュネットワークを構築して回線の安定性を高める”ための機器です。Wi-Fiの電波強度を増幅させて速度を向上させるための機器ではありません。
そのため、「メッシュWi-Fiを導入したから通信速度も早くなるんだ!」と思うのは控えておきましょう。
しかし、通信の速度が向上しないといっても「高性能なルーターに比べると」というレベルです。
通信環境が不安定なせいでWi-Fiの接続が遅くなっている場合や、ルーターからの位置が遠い場合、端末を複数Wi-Fiに接続している場合はメッシュWi-Fiを導入することで速度の向上が実感できるでしょう。
例えば、以下はAmazon評価ランキング1位の「TP-LINK DecoX20」を使っている人の口コミです。
本日鮏川家にメッシュWi-Fiを導入しました。クッソ速いです。
導入した方がいい悪いは家の構造によると思いますが、鉄筋2Fの我が家は価値ありでした!!めちゃいいぞ、インスタのストーリーとか秒で読み込む。YouTubeも爆速です。#tplink #decox20 #一生オンラインだし自宅こそ最強にしよう計画 pic.twitter.com/MhDGEpQZYa— すけ (@sukemaru_ken) July 26, 2020
こちらはメッシュWi-Fiを導入したことで速くなったという口コミ。
家の環境によっては大幅に速度の向上が体感できるようです。
ついにルーターをtp-linkの「Deco X20」に変えた
はっきり言います
『回線速度3倍になった』
初メッシュ初牛さん以外のルーター
大成功です!家の契約状況によるけど、特に一軒家はメッシュ化すると早くなりそう。
「爆速」ではないけど
少なくとも途切れなくなった✨#トイレットペーパールーター pic.twitter.com/SUDBd91LKo— やっすん|アイコン変えました (@yasun4239) July 13, 2021
こちらの方もメッシュWi-Fiを導入したことで速くなったことを実感しているようです。
メッシュWi-FiはWi-Fiの電波を増強させるものではありませんが、同時接続に強い・広範囲ということで速度が速くなったという声は多いです。
③ホームルーターやCATV回線だと損をする可能性あり
結論として、おうちのインターネット回線が以下の回線の場合、損をする可能性があります。
- モバイルルーター
- ホームルーター
➡︎Softbank Airなど - ADSL回線
- CATV(ケーブルテレビ)回線
➡︎J:COMや地元のケーブルテレビ回線など
メッシュWi-Fiを使うにはインターネット回線が必要です。
メッシュWi-Fiを使うのであれば、家のインターネット回線は上記の回線ではなく必ず光回線にしましょう。
というのも、メッシュWi-Fiは非常に高性能な機器であり、Wi-Fi環境を最大限に良くするための機器です。
そのため、メッシュWi-Fiを繋ぐインターネット回線そのものの速度や安定性が不十分だと、メッシュWi-Fiの機能を十分に活かすことができず、損をしてしまいます。
ADSL回線・CATV回線・モバイルルーター・ホームルーターを使っている人は、光回線に変えてからメッシュWi-Fiを使うようにしましょう。
以下に、それぞれのインターネット回線の性能をまとめています。
回線の種類 | 主なサービス名 | 通信速度 下り |
通信速度 上り |
Ping値 | 回線の安定度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
光回線 | 光ファイバー | フレッツ光 ドコモ光など |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
モバイルルーター (ポケットWiFi) |
電波 | Broad WiMAXなど | △ | × | × | × |
ホームルーター | 電波 | ソフトバンクAirなど | △ | × | × | × |
ADSL | 電話線 | フレッツ・ADSLなど | × | × | △ | △ |
CATV | 同軸ケーブル | J:COM Baycom など |
△ | × | ○ | ○ |
光回線の性能が良いのは、高速通信が可能な”光ファイバーケーブル”を用いており、光ファイバーケーブルを各家庭に直接引き込むからです。
モバイルルーターやホームルーターは電波で通信を送受信しますので、障害物や電波干渉によって通信速度が遅く、安定性もありません。
また、ADSL回線やケーブルテレビ回線では、直接有線で各家庭まで引き込まれるので障害物の影響などはありませんが、そもそも線の中で行われる通信速度に物理的な限界があり、通信速度が遅いです。
メッシュWi-Fiを利用するには購入orレンタル
メッシュWi-Fiを利用するには、メッシュWi-Fiを購入するかレンタルするかの方法があります。
メッシュWi-Fiは高機能な製品ですので、必ず信頼のある製品を購入するようにしましょう。
こちらの記事では、「この中から選べば間違いない」というメッシュWi-Fiを厳選して紹介しています。
➡︎【2022】本当におすすめのメッシュWi-Fiを厳選して3つ紹介!
また、メッシュWi-Fiはeo光限定にはなるものの、非常にお得にレンタルすることができます。
メッシュWi-Fiは購入すると2〜3万円かかることが多いです。
使ったことのない製品にいきなり数万円支払うのは勇気が要りますよね。
しかし、eo光であれば、最低利用期間なし・解約金なしで人気メッシュWi-Fi「TP-LINK DecoX20」が月額550円でレンタルできます。
eo光とメッシュWi-Fiについてはこちらの記事で紹介しています。
➡︎メッシュWi-Fi×eo光で通信環境が圧倒的安定!おすすめ理由3選を実際の評判から解説!
まとめーメッシュWi-Fiでおうち時間を快適に過ごそう
メッシュWi-Fiを使えば、Wi-Fi接続が快適になり、増えたおうち時間をより充実したものにできます。
- 家中の隅々まで快適に安定してWi-Fiに接続できる
➡︎3階建ての寝室などWi-Fiが届きにくかった場所でも映画やゲームが楽しめる! - 家族みんなで同時にWi-Fiに接続しても速度が低下しにくい
➡︎オンライン授業や在宅勤務が重なっても安心! - メッシュテクノロジーによりWi-Fi環境が自動で最適化
➡︎家中を移動してもWi-Fiが途切れず、常に安定してWi-Fiに接続できる!
しかし、メッシュWi-Fiの使用には事前に知っておかないと損をする注意点もあります。
- メッシュWi-Fiの製品は統一しなければならない
- 本来は速度を向上させるものではない
- インターネット回線がホームルーターやCATV回線だと損をする可能性が高い
特にメッシュWi-Fiを使うのであれば、光回線は必須です。
おうちのインターネット回線が光回線ではない人は、いますぐ光回線にしておきましょう。
メッシュWi-Fiを使うならeo光が値段的にも環境的にもオススメです。
関西在住の方限定にはなりますが、関西在住の方はぜひこちらへ
メッシュWi-Fi×eo光で通信環境が圧倒的安定!おすすめ理由3選を実際の評判から解説!
メッシュWi-Fiはどれを買えばいいの?という方はこちらへ
【2022】本当におすすめのメッシュWi-Fiを厳選して3つ紹介!
厳選して紹介していますので、この中から選んでおけばまず間違いありません。